F1の名門チームであるマクラーレンの市販車部門、マクラーレン・オートモーティブが先月発表したのが、このサーキット専用モデル「P1 GTR」。
ベースとなる「P1」は2013年に発売されたハイブリッドスーパーカー。
ベース車両ですでにモンスターマシンです。
737PSの3.8リッターV8ツインターボエンジンに179PSの電気モーターを加えた総合出力916PSにもなるハイブリッドシステムを搭載しており、最大600kgのダウンフォースを発生し、コーナリング中の横Gは最大2Gに達するエアロボディ、それで車体重量は1400㎏に満たないという、無敵っぷり。
価格は1億円近いですが、世界最速のクルマの一つなのですから文句をいう人はいないと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=IEVCGuLS7FE
正確なタイムは不明なものの、918スパイダー同様、ニュルで7分切ったそうです。
P1 のライバルは、もちろんポルシェ918スパイダーやラ・フェラーリといった、最近のハイブリッド・スーパーカーです。
918スパイダーは、最大出力は608ps/8700rpmを発生するV8エンジンに、130psと156psを出す2個のモーターを組み合わせたPHVシステムを搭載し、エンジンとモーターを合わせたトータル出力は、887psとなります。
価格は9500万円。
ポルシェの最高峰であるターボも、918スパイダーと加速競争をすると置き去りにされます。
ラ・フェラーリは、800ps/71.4kg-mの6.3リッターV12エンジンに163psのHY-KERSを組み込み、合計で963ps!
価格は1億6000万円。
300kmを出すラ・フェラーリのド迫力映像です。
今回のサーキット専用モデル「P1 GTR」は、P1を更に進化させた、マクラーレン・オートモーティブ史上、もっともパワフルなサーキット専用モデルです。
この究極マシンを買うことができるのは、P1のオーナーのみ。
P1自体が375台の限定マシンだったので、世界でたった375人というわけです。
レース用にチューンされた3.8リッターV型8気筒ツインターボのとモーターによる合計最高出力は1,000psに高められているそうです!
また、サーキットの路面に合わせてローダウンされたサスペンションも固定式となっており、19インチのセンターロック式ホイールにはピレリと共同開発された専用のスリック・タイヤが装着され、フロントのトレッドは80mm拡大されているそうです。
気になるお値段はなんと
3億8000万円!!!!
なにもかもが桁違いの究極モンスターはお値段まで究極。
カウンタックやミウラ、デイトナや518BBに始まったスーパカーブームは、バブル期にF40やポルシェ959、ジャガーXJ220などの第2次スーパーカーブームへとつながり、さらに1000馬力超のモンスター、ブガッティ・ヴェイロンに代表される第3次スーパーカーブームまで歴史を綴りました。
今ここに、ラ・フェラーリ、ポルシェ918スパイダー、そしてマクラーレンP1といったハイブリッド・スーパーカーたちが登場するにあたって、新たなステージへと移行したといえるでしょう。
楽しみです。
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