前回のおさらい
前回、欧州セグメントのAセグメントからCセグメントまで解説しました。
セグメント | クルマの種類 | 全長 |
Aセグメント | ミニカー | ~3500mm |
Bセグメント | スモールカー | 3500mm~3850mm |
Cセグメント | ミディアムカー | 3850mm~4300mm |
Dセグメント | ラージカー | 4300mm~4650mm |
Eセグメント | エグゼクティブカー | 4650mm~4900mm |
Fセグメント | ラグジュアリーカー | 4900mm~ |
Sセグメント | スポーツクーペ | – |
Mセグメント | マルチパーパスカー | – |
Jセグメント | SUV | – |
今度は、Dセグメント以下を解説したいと思います。
各セグメント解説
Dセグメント
ラージカーのセグメントであるDセグメントは大きく2つのグループに分かれます。
FFグループとFRグループです。
FFグループは、プジョー508やシトロエンC5、フォルクスワーゲン・パサートなどで、どちらかというとBセグ、Cセグに弟車を持つ仲間です。
DセグメントのFF車だと兄弟中では頂点のモデルとなっていることが多いです。
一方で、FRグループは、BMWの3シリーズ、ベンツのCクラス、アウディのA4のドイツ3ブランドが中心です。
実は、A4は本当はFF設計ベースなのですが、エンジンが縦置きなのと、4WD仕様を売りにしているためこちらに入れています。
こちらは、上のEセグ、Fセグに上級車種をもっており、むしろDセグがエントリモデルだったりします。
ボルボもFFではあるものの、V60、S60があり、ここに属しています。
プジョー508
シトロエン C5
フォルクスワーゲン パサート
BMW3シリーズ
メルセデス・ベンツ Cクラス
アウディ A4
ジャガー XE
ボルボ S40
国産車では、マークX、カムリ、スカイライン、レクサスIS、ティアナ、アテンザ、ギャランフォルティスなどのセダンですね。
Eセグメント
さぁ、いよいよエグエクティブカーとなるEセグメントです。
ここでは、Dセグメントのドイツ3大ブランドが中心となってきます。オーナーがハンドルを握って運転する高級車ですね。
高級ブランドがその威信をかけて送り出す主力選手ばかりなので、非常にハイレベルな争いが繰り広げられています。
また、ブランドというものは一朝一夕に作られるものではなく、ユーザーも保守的であるため、大きな冒険をすることは難しいカテゴリです。
BMW 5シリーズ
メルセデス・ベンツ Eクラス
アウディ A6
ジャガー XF
ボルボ S80
国産では、クラウン、フーガ、レクサスGSなどです。
Fセグメント
さぁFセグメント。
これは各メーカーの頂点。全長5mを超える、フラッグシップたちのクラスです。
自分でハンドルを握らないショーファードリブンなクルマたち。
ここでも中心は世界に冠たるドイツ車たちです。
お気づきのこととは思いますが、AからCあたりまでの小型車ではイタリア、フランスなどのクルマが並びますが、Dセグ以降ですともう圧倒的にドイツの世界なのです。
そしてスポーツカーの世界でもドイツのポルシェは世界一なのですから、ことクルマの世界におけるドイツの存在というのはもう圧倒的なわけです。
BMW 7シリーズ
メルセデス・ベンツ Sクラス
アウディ A8
ジャガー XJ
国産では、レクサスLSやシーマなどがあたりますね。
Fセグメントのさらに向こう側
それではFセグメントは本当に頂点なのでしょうか。。。?
いやさらにそれを上回る頂上のクルマたちがいますね。
ロールス・ロイス ファントム
ベントレー ミュルザンヌ
これらのクルマは昔から別格として扱われいた、王侯貴族たちのためのクルマです。
通常のクルマたちとは本当に一線を画す、雲の上の存在ですね。
ドイツ高級車の盟主、ダイムラー社もこれらのクルマに対抗するため、メルセデス・ベンツの上のブランドとして「マイバッハ」を作り出し、一度は販売終了させましたが、この度復活させました。世界的な好景気の影響を受けているのでしょう。
国産では、センチュリーなどがこれに当たりますかね。
そういうわけで欧州車セグメントの後半部分でしたー
クーペやSUVのセグメントについては、また機会があれば書きたいと思います。
2015年現在ボルボのS40はすでに消滅。
DセグはS60。
リジッド・アクスル(車軸懸架)とインディペンデント・サスペンション(独立懸架)の違いについてもそろそろお願いしますよ!