2リッターターボエンジン
今や欧州勢のダウンサイジングターボが全盛を迎えていますが、かつて日本はターボ王国でした。
小さくてすぐれたエンジニアリングこそ日本の十八番。
そんな日本のすぐれた2000ccターボエンジンたちをご紹介します!
L20ET
日本初のターボエンジンです。世界初のターボ量産車BMW2002に遅れること6年後の1979年にセドリック/グロリアにターボエンジンが搭載されました。
それがL20ETです。
マンガ「湾岸ミッドナイト」でお馴染み、「牛のようにたるい」L型エンジンですが、やはり名機ですね。
直6SOHCのL20ETは、145馬力、トルク21.0kg-m
当時はやはりニッサンといえば、「技術のニッサン」。
この後、ブルーバード、スカイライン、ローレルと次々ターボ搭載車を発表し、「ターボ王国ニッサン」を築き上げました。
1G-GTE
ニッサンにL型あれば、トヨタにM型あり。いずれも直6のエンジンです。
トヨタは1980年にこのMにターボを導入してM-TEUを出しますが、「ターボ=ニッサン」のイメージに対抗するため、ターボよりもDOHCを積極的に取り入れました。
とにかく「トヨタといえばツインカム」だったわけです。
むしろトヨタのターボといえば、1981年に出た日本初のツインターボ、1G-GTEです。
当時大人気のハイソカー、ソアラに搭載。
2つのターボが互いに組み合わさることによって、ドッカンターボのターボラグが解消されるというわけです。
C20A
ニッサン、トヨタとくれば、そうホンダです。
ホンダが最初に出した市販車ターボは、88年代初代レジェンドに搭載されたC20Aウイングターボでした!
190馬力、24.6kg-mのトルクを発生。
ホンダのターボ技術といえば、セナやプロストが駆るマクラーレンに搭載され、F1を席巻したことはあまりに有名ですね。
EJ20
4G63
2リッターでどこまで馬力を出すことができるか?
そうした夢に挑戦し続けたのが、この2つのエンジン。
そう、WRCを席巻した日本の誇りといえば、もうおわかりですね。
スバルのインプレッサStiと三菱のランサーエボリューションです。
最初に280馬力を達成したのは、EJ20でした。1996年に280馬力EJ20を搭載した2代目レガシィツーリングワゴンが出ます。
おわりに
今や世の中はダウンサイジング。1.6リッターでパワフルなエンジンが次々と登場し、もはや2リッターでは小さいエンジンとはいえない流れになってきました。
しかし、日本にも80年代前半から90年代後半にかけて、世界に誇る2リッターターボエンジンがあったことを忘れてはいけません!
それでは〜