あなたの兵器、それおいくらですか？（陸上自衛隊・戦闘車両編）

 

我らが日本の国土を守る陸上自衛隊では、戦車や小銃、ミサイルなど様々な現用兵器を配備（装備）していますね。
富士の総合火力演習など各種イベントでいろんな兵器を観ることができますが、
それぞれのお値段、価格はいったいどのくらいするのでしょうか？
さぁ見てみましょう！

 

まずは戦車です。

最新式の10式戦車からいきましょう。
気になるお値段はというと・・・

なんと9億6720万円です！

車体やエンジン、履帯や装甲、防弾鋼板も三菱重工業です。
そして120mm滑腔砲の砲身は日本製鋼所、砲弾はダイキン工業、自動装填装置は三菱重工業で作っており、12.7mm重機関砲は住友重機械工業が作っています。
高価ですが、その実力は世界最強と言われています。

 

さて、10式の先代といえば、90式。
日本が世界に誇る第三世代戦車、90式のお値段は・・・？

8億2500万円でしたー。

こちらも三菱重工業や日本製鋼所が作っています。
陸の王者＝戦車となるとやはりどちらも高いですね。

こちらもあわせてお読みください。

第三世代戦車ランキング

 

それがさらにさかのぼって、74式となると・・・

ずばり、4億円です。

1989年をもってすでに調達は終了していますが、40年もの永きに渡り、873両もの車両が調達され、一部は未だに改良されずに現役を続けております。
まさに鉄人。
個人的にはとてもかっこいい戦車だと思います（90式もかっこいいけど）。

 

続いて日本版ブラッドレーM2＝89式装甲戦闘車です。
これをみて「戦車」っていう人もいますが、戦車ではなくあくまで「装甲戦闘車」です。

こちらはちょっとお高くて、6億円。

本来は、対ソ連に備えて配備された機甲師団（第7師団）用のIFVというかたちで、今となっては機動戦闘車に置き換わっていくと思われます。
戦車にも匹敵するその価格故に「高すぎる」とか「調達失敗」とか言われています。
全国配備されることはなく、北海道と富士教導団くらいにしか配備されていません。

戦車と他の車両の違いについては、こちらもどうぞ。
何が違う？戦車と自走砲と突撃砲と駆逐戦車と戦車駆逐車

 

そして日本版ゲパルトwの87式自走高射機関砲。
的航空機に対して35mm弾を雨あられとぶっぱなします。
74式の車体をベースにスイスのエリコン社製の35mm機関砲を2門装備。
そのシルエットから「ガンタンク」の異名を持っています。

そんなガンタンクさんのお値段は、なんと15億円！！
戦車よりも高いんですねー
陸上自衛隊広報センターの「りっくんランド」で貴重な試作車両が展示されています。

 

履帯ではなく、車輪で動くのが96式装輪装甲車。
戦場では普通科隊員たちの足となります。APC（Armored Personal Carrier）。
履帯よりも悪路走破性ではだいぶ落ちますが、なんといっても車輪のほうが機動性に優れています。
日本は舗装されている道路も多いので、タイヤで十分ということでしょうか。

こちらは2億円です。
車長と操縦者で2名、さらに8名の搭乗が可能です。
車両トップに96式40mm自動擲弾銃か、もしくは12.7mm重機関銃を装備することができます。

 

そんでもって、軽装甲機動車。
2002年に配備開始されています。
イラク派遣でも現地の足として活用されており、トータルで4名しか乗れませんが、5.56mm機関銃や軽MATで移動したまま攻撃することが可能です。
軽MATとは、01式軽対戦車誘導弾の通称で、肩に担いで射撃するタイプの携帯用ミサイルです。

かっこいいですね！
こちらは3100万円です。

なんだか高いものばかり見てたので、リーズナブルに感じます（笑）

 

トヨタのメガクルーザーとして市販された、日本版HMMWV、高機動車です。
アメリカでHMMWVがハマーとして市販されたのと、流れはまったく同じですね。
10名まで乗員することが可能です。

120mm機関砲を牽引することができますし、さらに93式近距離地対空誘導弾や96式多目的誘導弾システムを搭載し、ミサイル発射台としても活用することができます。
かっちょいいです。

こちらは800万円。

これなら自分にもなんとか買えそうです。買わないけど。

 

というわけで、陸上自衛隊の兵器のお値段（戦闘車両編）でしたー。
次回はミサイルや銃火器関連でもやろうと思います。お楽しみに〜