前回、陸上自衛隊で使われている戦車などの戦闘車両の値段について触れました。
あなたの兵器、それおいくらですか?(陸上自衛隊・戦闘車両編)
そこで、今回はその続編として、同じく陸上自衛隊で使用されているミサイルや銃火器のお値段について調べてみました。
ミサイル編
03式中距離地対空誘導弾
純国産で生み出された地対空ミサイルです。
略称は「中SAM」。
パトリオットよりも、さらに近づく敵機に対して攻撃することができます。
発射機、射撃指揮装置、幹線無線伝送装置、運搬装填車、射撃用レーダー装置車、信号処理車、そしてミサイル6発でワンセットです。
このワンセットのお値段、なんと500億円!!!
とてつもなく高いですね。
しかも日本国内では射撃訓練ができず、毎年アメリカに持ち込んで訓練を実施しているそうです。
88式地対艦誘導弾(SSM-1)
次は、対艦ミサイルです。
地上から洋上を航行中の敵艦艇を狙い撃ちます。
こちらも1両のトラックに6発のミサイルが搭載されています。
最大射程距離は50km。
アメリカ軍も驚いた100発100中の驚愕の精度を誇っており、これがあれば四方を海に囲まれた我が国土の守りは万全です。
お値段は100億円です。
ミサイルは高いですねー
銃火器編
さて、ミサイルの次は、銃火器ですよー
89式小銃
言わずと知れた豊和工業が生産する、我が国の自動小銃です。
64式小銃の後継として1989年から配備されました。
実際に全国に配備が行き届いたのは2000年ごろだったそうです。
NATO規格と言われる5.56mm弾を使用しています。
従来、陸自では小銃といえば銃剣をつけていましたが、最近では、スコープ、そしてダットサイトへと装備品が代わってきています。
さらに、フォアグリップ、フラッシュライト、3点スリングなど、欧米諸国に劣らぬ実践的な装備を行うようになってきています。
そんな89式小銃のお値段は、28万円。
マルイの電動ガンよりはさすがにお高いですね。
でも市街地を想定した訓練では、マルイの電動ガンを用いてやっているそうですよ。
M24 SWS
2004年より配備されている対人狙撃銃です。
陸上自衛隊では、スナイパー専門の隊員は存在しておらず、射撃競技会での成績優秀者をスナイパーとしていました。
しかし肝心の狙撃銃が配備されておらず、64式小銃にスコープを装着して間に合わせていたそうです。
こちらは1丁で、125万円です。
陸上自衛隊の配備品はすべて米国レミントン社製の輸入品であり、ライセンス生産は行っていません。
リューポルト社製のM3 スコープが標準装備されています。
狙撃銃と同時にギリースーツも配備されたそうです。
いずれは豊和工業にて、国産の狙撃銃が生産されることでしょう。楽しみです。
というわけで、陸上自衛隊の兵器のお値段(ミサイル・銃火器編)でしたー。
次回は、海上自衛隊の兵器をやりたいと思います。お楽しみに〜!